アーレンディ王国の主要人物

パルフリット王(King Palfrit

 パルフリット王は白髪交じりの老練な冒険者である。何人かは彼が次のトーナメントで勝つのは難しいだろうから、称号を失う事になるだろうと噂している。その噂に彼は腹を立てている。感情的なことを除き、パルフリットは粗野ではあるが、国家の幸福を願う理性的な人物である。
 彼は北部ダロキンの出身者であるため、海軍よりも王国旅団(Royal Brigade)を好む。この事がしばしば女王との論議の種になる。

マリアンヌ女王(Queen Marianne

 マリアンヌ女王はアーレンディ出身で、海軍士官として高い教養を備えている。彼女の得意分野にもかかわらず、戦略を練る際には頑固で固執的になる。彼女の補佐役達は彼女が冷淡で冷酷であると考えているが、軍から離れた時、彼女は完全に魅力的な女性になれる。彼女は王国海軍の主要人物の一人である。そのため海軍と近衛兵との予算配分において王との口論が絶えない。

ジャーレン・キンドル大将軍(Jarren Kindle, High Admiral

 ジャーレンは海賊の小型艇との重要な戦いにおいて数々の勝利を収めた国の英雄である。当時彼は無敵艦隊(The Invincible)における海軍最強の船の船長であった。そして女王は彼を王国海軍の大将軍として任命するためにアーレンディ法廷に推薦した。彼の海軍戦略や政治における偉大な経験はアーレンディにとって重要な財産となっている。

ゲリィニッド・オーナー島全権大使(Gherynid Honor Plenipotentiary

 ゲリィニッドはオナー島の現全権大使である。言い換えると、アーレンディ宮殿におけるオナー島の臨時代理人なのである。彼女はアーレンディとの協定に関する全権力を握っている。
 ゲリィニッドはアーレンディと冒険者達を適応する愚かなシステムを嫌っている。
 彼女は名を変えてグラントリの魔法大学院で勉強し、火の分野に関して学んだ。彼女は今やファイア・エレメンタリスト(Fire Elementalist)のフォース・サークル(Fourth Circle)である(詳細はGAZ3参照)。

ミンロサッド・ギルズ大使バートロメオ・フィオリ(Bartolomeo Fiori, Ambassador of the Minrothad Guilds

 バートロメオ(通称バート)はミンロサッド・ギルズの永久代理人としてアーレンディにいる。彼の仕事はミンロサッド・ギルズの者達を監視し、アーレンディが彼らの主要取引相手となり続ける様に手段を講じる事である。
 バートは穏やかで、できる限り人生を楽しもうとする老人である。アーレンディに来て数年後、彼は大使館を趣味の悪い建築術や装飾を駆使して、時代遅れで粗野なショーケースにしてしまった。アーレンディで最も突飛な経験ができるのは大使館のパーティであるなどと噂されている。

ジアティス帝国特別大使へクター・オクタヴィアン(Hector Octavian, Ambassador Extraordinaire of Imperial Thyatis

 へクターはジアティス帝国の代理人である。彼は帝国の歴史的な背景を元にアーレンディを軽蔑している。アーレンディは数世紀昔までジアティスの流刑地だったのである。そしてアーレンディは帝国の一部になるべきであるとヘクターは考えている。
 高い文化を誇っていた彼には、アーレンディ人が無作法で無教養な集団に見えてしまうのである。彼は300年前に帝国海軍を打ち負かした王国海軍を憎んでいる。そしてゲリィニッドも同じ位憎んでいる。
 ヘクターの諜報活動は王国海軍の高位司令官にまで浸透し、オナー島にもスパイが送られている。彼は常にオナー島での任務を引き受けてくれる不徳な冒険者達を探している。