OD&Dのゲーム・ワールド

from Rule Cyclopedia

OD&Dのミスタラ世界とは「Wrath of the Immortals」以前、AC 1000年頃の世界である。このサイトの面白味を促進するために、ここではOD&DにおけるKnown WorldHollow Worldの簡単な説明をしていく。

Known Worldとは通常の場合、キャラクターが冒険を始める基本的な舞台となる。それに対し、Hollow Worldはキャラクターが後に発見し、探索する不思議で巨大な地下世界のことである。

Known World概論

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Known Worldの文化レベルと技術レベルは15世紀頃のヨーロッパのそれと似ている。ただし火薬や活版印刷は存在しない。この世界の多くの国は封建制度を採り、農民達を貴族達が支配し、更に貴族達の上位支配者として国王や皇帝が存在する。しかし、中にはこの様な制度を採らない国もあるし、人間の存在しない(つまりデミヒューマンやその他のヒューマノイド)だけの国も存在する。地図を持っていなければ、以下のサイトなどを参照してみると良いだろう。
http://perso.wanadoo.fr/mystara/index.htm

参考資料、推薦資料

Rules Cyclopedia
Wrath of the Immortals
GAZ1
 The Grand Duchy of Karameikos
GAZ2
 The Emirates of Ylaruam
GAZ3
 The Principalities of Glantri
GAZ4
 The Kingdom of Ierendi
GAZ5
 The Elves of Alfheim
GAZ6
 The Dwarves of Rockhome
GAZ7
 The Northern Reaches
GAZ8
 The Five Shires
GAZ9
 The Minrothad Guilds
GAZ10
 The Orcs of Thar
GAZ11
 The Republic of Darokin
GAZ12
 The Golden Khan of Ethengar
GAZ13
 The Shadow Elves
GAZ14
 Atruaghin Clans
Dawn of the Emperors Box Set
X1
 The Isle of Dread
CM1
 Test of the Warlords
M2
 Vengeance of Alphaks
M5
 Talons of Night
Hollow World Box Set
HWR1
 Sons of Azca
HWR2
 Kingdom of Nithia

The Grand Duchy of Karameikos

詳細:この深い森林地帯は、かつて「Traladara」と呼ばれていて、実際に統一された国家は存在しなかった。Empire of Thyatisの貴族であるStefan Karameikosは、先祖伝来の土地と引き替えにTraladaraの独立支配権をThyatis皇帝に認めさせた。
 Karameikosは全財産を擲ってTraladaraに侵攻し、大きな港のあるMarilenevを攻め落とした。彼は国家名をthe Grand Duchy of Karameikosとし、MarilenevSpecularumと改名した。彼はEmpire of Thyatisとの繋がりを強調するために、あえて王国は名乗らなかった。
 Stefan Karameikosの血縁者や親友、それから彼に忠誠を誓ったかつてのTraladaraの支配者を男爵として登用した。Karameikosは未だStefanの力が及ばないところが多く、GoblinVampirewerewolfなどのダーク・クリーチャーが住む未開地が多く存在する。

君主:未だにStefan Karameikosがこの地を統治している。Stefanの妻をOliviaと言い、彼らには3人の子供がいる。
Lady Adriana
Lord Justin
Lord Valen

住民:Karameikosは異なる人種から成り、少数のThyatianが多数のTraladaranを支配している。
そして両者は互いをひどく嫌っている。

SpecularumKarameikosの首都で人口50,000人を超える。大きな港があるのが特徴である。

ThresholdSpecularumの北方にある人口5,000人程の町である。また、冒険開始の舞台として推奨されている町でもある。男爵でもあり大司教でもあるSherlane Halaranがこの地を治めている。

Fort DoomStefan KarameikosのいとこであるLudwig von Hendriks(別名Black Eagle男爵)が治める。Hendriksは恐怖と暴力でこの地を治めており、大公国を乗っ取ろうという陰謀も企んでいる。

The Emirates of Ylaruam

詳細:ここは照りつける太陽、うねる砂丘、所々にオアシスが存在する砂漠の国であり、中世アラビア風の外観と文化を持つ。最近ThyatisAlphatiaが侵略目的でYlaruamに来る様になった。

君主:YlaruamSultan(皇帝)はAl-Kalimの直系である。国家君主としての肩書きを持つが、絶対的な権力は有していない。

住民:Ylaruamの文化は砂漠の生んだ荒々しい文化である。Ylariは砂漠の戦士が英雄として尊敬している。ここでは魔法の使用が禁止されている。elfmagic userはその存在が知られると、捕らえられ、裁判にかけられた後、処刑される。その一方でclericは敬われている。Ylariは、500年前に死んだ(あるいはImmortalになった)Al-Kalimの教えに従う。彼の夢は「Desert Garden」という、Ylaruamの砂漠を労働と協力によって緑溢れる大地に変えようというものであった。Ylariは団結が必要な時、Al-Kalimの言葉を使用する。

Ylaruamthe Emirates of Ylaruamの首都であるYlaruamの人口は(その周囲の農地に住む人々も合わせて)およそ20,000人になり、これはthe Emirates of Ylaruam全体の10分の1にあたる。Ylaruamは商業都市であり、この地の農作物(砂漠の遊牧民の家畜、農地の穀類、イラルアムの有名な職人による作品等)の多くがここで取り引きされている。

The Principalities of Glantri

詳細:この森林山岳地帯はmagic userの統治する魔導国家(magocracy)である。clericは社会的に追放されている(見つかり次第処刑される)。Glantriはいくつもの公国に分かれていて、その一つ一つを異なる統治者が独自の法を布いて統治している。
Aalbanは職人達の作る機械や装置が有名である。
Belcadizは金属細工や良質の黒い装飾で有名なエルフの故郷である。
Berghovenは花(これから染料や香料を作る)とチーズ、宝石(と宝石細工)で有名である。
Brackhillは果物や野菜の産地として有名で、炭坑がある事でも知られている。
Boldaviaは塩の産地として有名であり(罪人や奴隷に掘らせている)、また氷の産地しても有名である。
Caurenzeは優美な大理石な建築物で有名であり、金山や良質の兵器がある事でも有名である。
Erewanは伝統的なsylvan elfが住んでいる土地である。彼らは優れた弓手であり、木工細工師であり、芸術家である。
Klantyreは羊毛や羊肉、木材、木工細工で有名である。
Krondaharは絹や革製品、良質の牛肉、ヨーグルトで有名である。
New Averoigneではワインと料理技術が有名である。

君主:実際のGlantriの君主は、10人の優れたwizard prince(魔術公)からなる。Glantriの君主は総てmagic userelfである(spellcastできない者は君主になれないのである)。君主には以下の者達がいる。
Aalban――Prince Jaggar von Drachenfelshuman
Belcadiz――Princess Carnelia de Fedorias y Belcadizelf
Bergdhoven――Prince Vanserie Vlaardoen XT(human
Brackhill――Prince Volospin Aendyrhuman
Boldavia――Prince Morphail Gorevitch-Woszlanyhuman/vampire
Caurenze――Prince Innocenti di Malapietrahuman
Erewan――Princess Carlotina Erewanelf
Klantyre――Prince Brannart McGregor)(human/lich
Krondahar――Prince Jherec Virayana W)(human
New Averoigne――Prince Etienne d'Ambrevillehuman

住民:この国は多様な民族(種族)から成っている。その中には近代的なelfや、Alphatianの末裔、Thyatisからの移民者、Traladaranなどが存在し、果てはlycanthropevampireまでいる。

Glantri City2つの川が合流する肥沃な土地にあるこの国の首都には、大きな魔法学校が建てられている。この地はとても都会的であり、魔法の光で照らされた大通り、逐次旅行者を運ぶ貸し馬車や貸し舟など、想像しうる限りの贅沢な物がここには存在する。

Alfheim

詳細:ここはelfの故郷である。かつては何の特徴もない草原であったが、魔法の力で生い茂った深い森へと姿を変えた(外部の者には薄気味悪い土地であるが、elf達にとっては心安まる土地である)。ここは広大な森に覆われた土地であり、高さ数百フィートにある樹木の家からなるelfの都市がある。このような家は木製の通路で結ばれている。elfに招かれたり、この地を侵略しようとしたりする目的以外で、elf以外の者がこの地を訪れる事は殆どない。

君主:King DoriathAlfheimの現在の支配者である(彼はAlfheim7大氏族と王からなるCouncil of Clansによって長い時間掛けて選出された)。

住民:Alfheimの住人は総てがelfである。ただしAlfheim Townに住む者は除く(10,000人のhuman300人のdwarf800人のhalflingと少数の多種族がここに住んでいる)。世界の他の地域に住んでいるelfに匹敵する、たくさんのelfがここに住んでいる。柔軟で、神秘的で、魔法的で、陽気な彼らは、自然と成長を促すものの崇拝者である。彼らはRockhomedwarfや、Broken Landhumanoidとは友好関係を結ばない。

Alfheim Townこの町で出会う殆どの者がよそ者である。この町の人口15,000人の内、80%がelf以外の者達である。

Rockhome

詳細:この低地は高く険しい山脈に囲まれた、肥沃な渓谷である。RockhomeKnown worlddwarf達にとっての故郷であり、山脈に厚く囲まれたこの地は、dwarfの防御的な心理や美意識と合致している。
 dwarf達は彼らの優れた設計技術を用いて頑丈な石製のコミュニティーを造り上げた。Rockhomeの町や村は一部または総てが地下に造られ、天然の大きな洞窟は彼らの縄張りで穴だらけになっている。山脈に囲まれた地形と石造りの防壁と地下のコミュニティーという組み合わせが、Rockhomeを難攻不落の地としている。

君主:Everast XV。かつてのEverast氏族長Bofinの息子Bifinである。EverastXWの息子であるEverastXVは平凡な軍司令官であったが、早くから国王としての才能を発揮している。彼は優れた政治家であり、本当の顔色は決して他者には見せない巧言令色のdwarfである。彼はRockhomeが直面している脅威に対するため、熱心な若い冒険者を探している。脅威が続く限り彼は軍隊を辞める事ができないでいる。

住民:Rockhomeの住民の殆ど総てがdwarfである。Rockhomedwarfはよそ者に対して冷淡で、無愛想で、疑り深いと見られているが、仲間内では陽気かつ有効的に振る舞う。

DengarこのRockhomeの首都である大都市は、Rockhomeで最も高い山であるPoint Everastの地下と麓に存在する。この都市は2つに分けられている。Upper Dengarは山の麓に造られた強固な城壁都市である。人口は15,000人でこの中には1,500人のhuman150人のhalflingが含まれる。都市部で山と隣接する部分には、Lower Dengarへと続く大きなトンネルが掘られている。Lower Dengarの人口は40,000人程で、人間が400人程含まれる。この不規則に広がる都市は、山の地下にある天然洞窟群が連なった物である。

Northern Reaches

SoderfjordVestlandOstland

詳細:寒い沿岸地方に位置する3国家は、総てバイキング文化に似た国々である。Soderfjord Jarldomsは氏族間の争いが絶えない貧しい国家であり、常にhumanoidによる侵略に悩まされている。Vestlandは輝かしき軍功の歴史がある大陸の国家である。Ostlandは船乗りと海賊としての長い歴史を誇る島国である。

君主:Sorderfjord JarldomsSorderfjord1人の君主はいない。各々の族長が小さな独立国家を持っている。
Vestland:近代的で公正なVestlandKing Harald Gudmundsonは貴族、職人のギルドマスター、商人、clericなどからなる代表会議によって補佐されている。
OstlandKing Hord Darkeyeは中年で古風な国王である。10年前に出産で最初の妻と子供を失ってから、彼の政治への関心は失われている。そしてQueen YrsaHordの野心的な後妻である。Immortal Ordinclericの手にも、多くの政治権力が握られている。

住民:SorderfjordVestlandOstlandの住民は背が高く、色白で、逞しい人種である。貴族の冒険者や戦争の歴史と環境に適合するに従い、彼らはとても攻撃的になった。

The Five Shires

詳細:Ierendiの北に位置するこの沿岸国家は、halflinghin)の故郷である。この地はかつて侵略者による征服を3度受けた事がある(2度はorc1度はdwarf)が、現在は完全にhinの国家である。そして強力な陸軍と海軍から成る独立国家を作り上げた。
 the Five Shiresの土地は起伏のある土地に、広く深い森が点在している。この地はとても肥沃な土地で、hinの農民は年に2度から3度の収穫を得る事ができる。the Five Shiresは多くの穀類をDarkinGlantriKarameikosに輸出している。
 the Five Shires5つの地域に分ける事ができる。それはshire(庄)と呼ばれ、各々が半独立していてSheriffによって統治されている。5つのshireSeashireHighshireEastshireHeartshireSouthshireから成る。

君主:5人のsheriffが存在する。
SeashireJaervosz Dustyboots
Highshire
Multhim Greybeard
Eastshire
Maeragh Littlelaughs
Heartshire
Delune Darkeyes
Southshire
Sildil Seaeyes

住民:the Five Shiresの住民の大部分はhalflingである。多くのhumanは、halfling平和を愛し、無害な種族と考えているが、この地域には冒険者、または海賊のhalflingが多数存在する。

Thyatis

詳細:Thyatisは沿岸の帝国で、強力な軍隊、退廃した娯楽、指導者の背信と不正行為、壮大な歴史で有名な国家である。多くの点で偉大な勝利を成し遂げ、滅亡へと向かっている頃のローマ帝国やビザンチン帝国と類似している。
 Empire of ThyatisKingdom of ThyatisPearl Islands(この島国は黒人が支配している)とIsle of Dawnの西半分(この島には様々な民族の人間が住んでいる)とOchaleaAlphatianと呼ばれる神秘的で銀色の肌を持つ東方人の末裔が住む島)とHinterlands(南方大陸にある北方のジャングル外辺部)からなる。ここでは帝国の中心地であるThyatis本土のみを扱う。
 Thyatisはそのほとんどが平坦な地である。北の国境沿いとIsland of Hattias南部に山脈が走っている。西へ進めば進むほど、緑に溢れてくる(西の国境は深い森林地帯になっている)。
 Thyatis国境はthe Emirates of Ylaruamと北で(通常この国とは非友好関係にある)、Karameikosと西で(友好関係を保っているが、ある日を境に王国を征服しようとする)、Minrothad Guildと南西で(友好関係にあり、活発な取引が行われている)接している。その他は海に面しており、これが商売と海賊行為両方の習慣を持つ強力な海軍を与える要因となっている。

君主:ThincolT(Thincol Torion)。ThincolはかつてThyatis cityでとても有名な剣闘士であった。何年も昔、遠方の帝国Alphatiaが侵攻してきた時に、Thincolは市民軍を掌握し、侵略者を撃退した。彼は後になって皇帝の娘と結婚した(皇帝は先の侵略によって殺害された)。Thincolは今でも尚、偉大な戦士である。彼はまた詐術、不正、反逆といったThyatisの習慣における策士でもある。

住民:Thyatisの住民は他の何よりも戦闘能力を重んじる。彼らは賢い商人の才能を持っている。Thyatisの政治家、商人、野心的な軍人はあまり信用できない者が多いが、一般的な冒険者は十分に信用できる。

Thyatis City帝国の首都であり、最大の都市であるThyatis Cityは人口600,000人を数える。Thyatis Cityは大理石の建築物の壮大さと、貴族支配階級の洗練さと退廃ぶりで有名である。
 Thyatis Cityは帝国最大の港町でもあり、港に囲まれ、護られている。加えて帝国の取引や海軍の中心地でもある。ローマ帝国最盛期における古代ローマのように、活気に溢れ、豊かな都市である。この都市の人口はあまりに多く、城壁代わりとして利用されることもある。また市民は剣闘士の試合観戦に夢中である(闘技場は一度にこの都市の人口の10分の1の人々が座れる席がある)。この都市の元老院は、実際には陰謀とまやかしの巣窟となっている。

Alphatia

詳細:AlphatiaThyatisの東方に位置する、magic user達の強力な大陸である(この本には地図は載っていない)。Alphatiaは夥しい数になる他の島々を支配している。本大陸と従属する国家を総てまとめてAlphatia Empireをなしている。
 Alphatian大陸は広大で肥沃な土地であり、多数に及ぶ相互依存の国家に分けることができる。南西部は外国の訪問者によく知られた地域で、日当たりがよく温暖で、農地や牧草地に適している。北西部は寒冷な山岳地域であり、南方に比べ遙かに荒廃し、居住者の少ない地域である。大陸の北東部も寒冷の荒野である。この地にはhumanの居住者はほとんど存在しないが、wizardの塔や貴族達の避暑地が点在している。Alphatiaの南東部は肥沃な平野であり、たくさんの農地が存在する。大陸の中央部の特徴をなすのが、モンスターの蔓延る、深く危険な森の存在である。そこには危険なelfが気ままに暮らしており、最も邪悪なmagic user達が不気味な実験を行っている。

君主:Eriadna the Wise。彼女の父がThyatisへの侵攻を失敗し、無駄に終わらせ、Alphatiagrand council of wizardによって帝位が彼女の家系から剥奪されそうになった時、彼女は父から帝位を奪い取り、幼少の身で帝位に就いた。彼女は魔法により30歳の外見を保っているが、実際には80に達し、5人の子供も成人している。

住民:Alphatianの故郷はこのplaneではない。彼らの本当の故郷は遙か遠くのother planeに存在し、そこは対立するmagic schoolとの戦いによって破壊された。AlphatianKnown worldに来て、居住し始め、magicの力を元に帝国を築いた。
 Alphatianには2種類存在する。common(一般種)とpure(純血種)である。Common Alphatianは褐色の肌と茶色い髪(時に赤毛)をしている。Pure Alphatianは独特な少数派で青白い肌と黒い髪をしている。帝国において、どちらの種も社会的な優越は存在しない。
 帝国において、総てのspellcasterは貴族と考えられる。spellcasterでない者には殆ど権利が与えられない。spellcasterとそうでない者は法の下に分けられ、法は(当然の事ながら)spellcasterにとって有利なように作られている。

SundsvallAlphatiaの首都は大陸南西部に位置する。この巨大な都市には500,000人が住み、無数の巨大な公邸や他の巨大な建造物が建っている。magical帝国の首都に相応しく、そこはmagicによって飾られ、護られている。そしてしばしば「magicによって創られた都市」と呼ばれている。

その他の地域

Atruaghin Clans

 この草原に覆われた台地、森林、丘陵地には、部族の牧者や狩人が小さな村を作って住んでいる。総ての村人達は、自分達が古代の英雄Atruaghinの子孫であると主張している。もし戦争の脅威にさらされた場合、彼らは一時的に選択したリーダーの元に団結する。彼らの文化アメリカ原住民文化初期の頃に似ている。

The Broken Lands

 この岩だらけの丘陵地や山脈、不毛の渓谷や峡谷の荒れ地は、遙か昔人災によって荒廃させられた。それ以来この地は荒れ果て、無価値な土地となり、殆どのhumanoidに避けられている。無数の部族のorckoboldgoblinhobgoblinogretroll、その他の種族が、この地に彼らを追い立てたhuman達を憎んでいる。彼らは周辺の国々を略奪するために集結する。この不毛な土地は荒れ果て、危険な土地であるが、地殻変動前に膨大な魔法の財宝が隠されたとの噂が絶えない。

Caverns of the Shadow Elves

 遙か昔、the Broken Landsを作った災害から生き残ったelf達は地中に逃げ、隠れるためにより深い洞窟群を発見した。今日、暗く陰気な洞窟群から、彼らはalfheimの支配力を奪うためか、地表の国を別の国と戦わせるためにだけ地表世界に現れる。shadow elfは他のelfと比べ、とても青白く、ひ弱である。彼らの社会は閉ざされていて、閉鎖的である(彼らは外界の種族の外交官を怖れ、信用しない)。

The Ethengar Khanates

 この北方のステップは広く、平坦で、吹きさらしの草原地帯であり、golden horde(黄金軍団)と呼ばれる騎馬遊牧民によって支配されている。Ehengarianはステップの騎馬民族で、モンゴルのそれとよく似ている。彼らはとても好戦的で、彼らが組織化すると、周辺の国々にとって大きな危険となる。彼らの「首都」は幾千もの市民からなるyurt(テント)であり、Khanateの地を彷徨っている。Golden Khanの大テントが中心にあり、巨大なテントの周りには木製の柵が張り巡らされている。

Heldann Freeholds

 Heldannは狩猟採集や孤立した農地による収穫で生活する、野蛮で金髪の人々が住んでいる。彼らは首長国連邦の様な体制を採っているが、家長よりも高位の支配者は存在しない。彼らの文化は中世アイスランドのそれと似ている。

Kingdom of Ierendi

 Ierendiの商船はThyatisのものに匹敵し、王国には純粋な白珊瑚から作られた壮大な王宮が存在する。この地の国王や女王は大抵人気のある冒険者の英雄達である。しかし彼らは真の権力を持たず、ただの飾りであり、実際に支配しているのは少数の貴族血族である(Ierendiを寡頭支配している)。法は略式のもので、強者によって施行された。Ierendiは強力な海軍を持っているが、Ierendiの海にはしばしば海賊が出現する。

Minrothad Guilds

 the Minrothad island clusterは代表理事制が採られている(政府は様々な種類の商人ギルド長で構成されている)。代表者の殆どがdemihumanであり、その大多数をelfが占める。人々は計算高く、保守的であり、戦争よりも貯蓄を好む。彼らはthyatisAlphatiaに対して中立を保っていて、貿易や両者間の輸送を行っている。私掠行為、とりわけIerendiの海賊に対する私掠が頻繁に行われている。

Norwold

 大陸の首長国連邦の北には、強力な軍司令官達(自身による統治を望む勇気ある冒険者達(15レベル以上))が岩だらけの北の沿岸に築いた、the Kingdom of Norwoldが横たわる。名義上、Alphatiaに忠誠を誓っているが、軍司令官達は地域的な陰謀、非友好的なfrost giantの襲撃で手一杯であり、時折ThyatisAlphatia両軍から大規模な侵攻を受けている。Norwoldは長い間無価値な土地であり、当面の間無価値であり続けると推測される。

Republic of Darokin

 この共和国は首都Darokinを中心に広がっている。Darokinの財政はlake Amsorakルート、Streel riverルート、東部隊商ルート、Malpheggi swampを介した海洋ルートを使った取引でまかなわれている。Darokinは金権主義である(政府は非常に豊かな商人達で構成されている)。Darokinの文化は中世イタリアのヴェニスやジェノバに似ている。居住区はとても安全であるが、野外に出るととても荒涼としている。

Thanegioth Archipelago

 この諸島は大陸からおよそ1,000マイル南に位置する。Thanegionthについて僅かに知られている事は、神話や迷信で語られているのみであるが、少なくとも「lost world」と呼ばれる1つの高原地域が存在し、多くの島が熱帯のジャングルに覆われ、そこには原始人やaranea(知的蜘蛛族)やrakasta(猫人)が住んでいる。

Hollow World概論

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 Known Worldの惑星は地球のような固体の球体ではない。空洞なのである。小さな太陽が空洞の中心にあり、極にある巨大な穴から外と中を行き来する事ができる。内部世界は「Hollow World」と呼ばれ、古来より謎に包まれている。
 Hollow Worldと続く極の穴は非常に巨大なものであるため、その屈曲は非常に緩やかなものである。またこの地域が永続的に霧に覆われているため、人々は気付かないうちに外世界から内世界(あるいはその逆)へ出入りしている事があると考えられる。
 内部太陽は常にHollow Worldを照らし続けている。つまり、夜は訪れない。従ってvampireの様な光に過敏なクリーチャーは本当に希である。
 内部世界の存在は長きにわたり、外部世界に知られていない。内部世界を発見した僅かな外部世界の探険家達は、その地で果てるか、望んでその地に留まるか、その発見を公表しなかった。今日に至ってもHollow Worldの存在は、外部世界では一般的ではない。
 Hollow Worldはかつて外部世界から消滅したモンスター、動物種、文化の故郷となっている。太古の動物種がHollow Worldでは一般的に存在する。ここには多くの外部世界の文化の祖先達の国家もまた存在する。
 Hollow WorldKnown WorldImmortal達が創り上げたものである。文明はHollow Worldに誕生した時のまま保たれ、事実上不変である(各文明はこの世界に運ばれる前の文化レベル、技術レベルのまま凍結される)。

重要事項:Hollow Worldの地図は東と西が逆という独特の配置をしている。従ってもし北を上にすると、Hollow Worldでは西が右にあり、東が左にある。

魔法への修正

 Hollow Worldでは外部世界と同じように魔法がはたらくわけではない。HOLLOW WORLD boxed setに完全な修正表が載っている。この表はプレイヤーに与えられるものではなく、彼がそこに行った時、身をもって発見していくものである。

Hollow Worldの諸地域

Azcan Empire

 褐色の肌を持つ住民達の古代文明はジャングルと焼畑式農地に覆われた土地である。住民の大半が農村に住んでいるが、帝国にはピラミッドなど古風なスタイルの石造りの街が無数に存在する。住民の殆どがNeutralalignmentを持つが、帝国を支配しているのは、EntropyDeath)の領域のImmortalであるAtzanteotlに服従する邪悪なcleric達である。旅人は大抵捕らえられ、この地で生け贄として捧げられる。この帝国は最盛期のアズテク帝国と非常によく似ている。

Gentle Folk

 この森は平和を好むelf達の故郷である。彼らの文化は初歩的なものであり(それでもNeatharよりは進んでいる)、社会は高度なものではない。Neathardinosaurも望んでGentle Folkの地に入ろうとはしない。冒険者達はこの地を休息地と考えるかもしれない。

Jennite Lands

 Tanagoroの南、Nithiaの西にある平原には遊牧生活の未開な狩人が住んでいる。彼らはAurochs(雄牛の古代種)の大きな群れを率いている。彼らは褐色の肌、茶色い髪をした獰猛な騎馬戦士であり、彼らは騎兵のいない文化を軽蔑する。彼らはTanagoroNithia両帝国と戦争をしている。

Kingdom of Nithia

 the continent of Iciria南西部にあるこの国家は、実世界の古代エジプトに非常によく似ている。Nithianは褐色の肌をしており、石碑を建てる民族である。彼らはとても敬虔な民族であり、彼らの支配者である「Pharaoh」は常にclericである。彼らは豊富に育てた穀物を輸出し、金を掘り出す技術に優れているため、裕福な民族でもある。広大な荒野、敵対部族が両国の間に横たわっているが、NithianMilenianと永続的な敵対関係にある。

Kubitt Valley

 Schattenalfenの南、the Milenian Empireの北にKubitt Valleyは横たわる。この地へ旅立った冒険者は戻ってこないため、謎に包まれた土地となっている。

Malpheggi Swamp

 この原始の湿地帯には初期鉄器文明を持つlizard manが主に生息している。彼らの部族社会は女族長制であり、Immortal Kaに仕えている。彼らはしばしば湿地帯を横切るAzcanSchattenalfenの略奪部隊を互いに戦わせるように仕向ける事がある。それ以外に対しては縄張り意識が強く、とりわけNithianは殺そうとする(共にKnown Worldに存在した時からの旧敵である)。

Merry Pirates

 Azcanthe Milenian Empireの赤道付近にある海岸から離れた船はMerry Piratesと呼ばれる海賊達に略奪される事がある。その海賊は遙か西方の島々に住んでいる。時々海賊は上陸し、街全体を襲撃する事もある。その上彼らは、時々お互いの本拠地を襲撃する事すらある。彼らは勇敢であり、陽気な騒ぎぶりは伝説的である。彼らは火薬を持たない事を除けば、カリブの海賊のそれとよく似ている。

Milenian Empire

 最盛期の古代ギリシャに似たこの帝国は兜を被り、スピアとショート・ソードを装備した装甲歩兵によって護られている。この帝国はcontinent of Iciria南部の大半を支配している。この国は建設技術、大邸宅や大理石製の公共施設、美しい像、円柱のある神殿、丈夫な道、頑固な壁で有名である。彼らの永遠の宿敵はNithiaSchattenalfenであるが、その上Merry Piratesによる略奪も度々受けている。

Neathar Lands

 この先史時代の平原、森林、ジャングルは石器時代の人間からなる少数部族によって、その殆どが支配されている。この民族はThe Thousand Tribes of Neathar(ニーザーの多数部族)と呼ばれている。この部族はしばしば互いに戦い合っているが、侵略者を追い出すためには団結する事もある。この地域には1平方マイル毎に多数のdinosaurやその他の古代の動物が棲息している。Neatharの話す言語はHollow WorldでのCommon tongueとなっている。

Schattenalfen Caverns

 AzcanMilenianの間の山脈にはsubterranean elfが住んでいる。このelfは偶然にもHollow Worldを発見したshadow elfの血を引いている。実際に日光からダメージを受け(1時間毎に1ポイント)、日光が平気な者総てを憎んでいる。ここには邪悪なImmortalであるAtzanteotlの信奉者が多くいる。実際には、もしSchattenalfenAzcanが他方と戦争する事を選んだ場合は、その保護は受けられない。

Tanagoro Plains

 Nithiaの西にはTanagoroの男部族が住んでいる。彼らは点在する村に住んでいて、そこで家畜(aurochs)を飼い、穀物を育てている。彼らは背が高く、獰猛な黒人で、Jenniteには決して屈せず、時折あるNithiaMilenianによる侵略は壊滅させる戦士である。彼らの文化はアフリカのズール族のそれと似ている。