D&Dのノウン・ワールドにおけるドラゴン(Dragons in the D&D game's Known World)

by Bruce A. Heard

孵化からイモータル・ガーディアンになるまで

精神的マスコットをドラゴンとするゲームにしては驚くべきことに、ダンジョンズ&ドラゴンズのシステムにおけるこの空想上のクリーチャーについてはほとんど詳細が述べられてこなかった。ノウン・ワールドに対する彼らの影響力についてすらほとんど描写されてこなかった。この記事は貴方にイマジネーションをもたらし、恐らくは新たなD&Dの冒険やエンカウンターの出発点となるだろう。少なくとも、多くの疑問に答えてくれるはずである。そしてさらなる刺激を与えてくれるだろう!

ドラゴンの社会

ドラゴンの哲学と社会の多くは太古の昇華の儀式(Ceremony of Sublimation)を中心に回っている。ほとんどのドラゴンはドラゴン種に特有の、存在するものとしてのより高位のレベルに到達したいと考えている。成竜にまで成長した後、ほとんどのドラゴンはこの儀式の秘密とその効力を求めてその一生を過ごす。

昇華の儀式によって特に強力なドラゴンは不死性に到達することができる。彼らはドラゴン・ルーラー(D&DマスターDM用ブックの28〜29ページを見よ)のプレーンに住むイモータル・ドラゴン・ガーディアンとなる。これらの霊的存在の中にはいつの日かドラゴン・ルーラーになるかも知れず、ひょっとするとザ・グレート・ワン(the Great One)自身になることすらあるかもしれない。この目標が総てのドラゴンを昇華の儀式をマスターするための探求へと駆り立てている。だがこれに成功するものはほとんどいない。人類の誕生以前の時代へ遡れば、この衝動はドラゴンにとって自然なことである。

ドラゴンの社会についてさらに述べる前に、先ず彼らの生態とパワーの獲得方法についての詳細を述べなくてはならない。

若いドラゴン: 両親の片方だけがドラゴンの孵化に立ち会う。一般にドラゴンは集団では生活しない。通常、雄は卵が孵化した後に母親に孵化したての幼竜の世話を任せて、立ち去ってしまう。大抵は1d4+1体の幼竜がいる。捕食動物やハンター、病気や事故、幼竜間での共食いなどによって、幼竜は25%の確率でその年の内に死んでしまう。ドラゴンは一生のうちで一回か二回だけ、つがいになる。

幼竜は食糧、保護、ドラゴン種に相応しい教育を親に頼る。一年の絶え間ない世話の間に、ドラゴンは表1に示されたサイズにまで成長する。この間、親竜は非常に活動的で、頻繁に周囲のコミュニティや動物を攻撃する。

そこからこの若いドラゴンのゲームにおける諸数値がD&Dベーシック・セットのダンジョン・マスター・ルールブックの28ページにあるものへと一「段階」増加するまでに五年を要する。新たな段階ではアーマー・クラスへの+1ボーナス、1ヒット・ダイス、追加の30'の飛行速度、攻撃によるダメージ・ダイスの一段階上昇、モラルへの+1ボーナスが与えられる。さらなる段階で特定の種のドラゴンに関するベーシック・セットに記載されているものを超えてドラゴンの諸数値が増加することは無いので、数値の中には他がそうなる前に成竜の数値に達しているものもあるだろう。

成熟したドラゴン: ドラゴンがベーシック・セットに記載されているゲーム上の諸数値を持つに至ったら、自然な生物学的成長サイクルの終わりに達した成熟したスモール・ドラゴンと見なされる。これ以上のサイズとパワーを得るためには、ドラゴンは昇華の儀式を学び、自分の一生の大部分を費やしてそれを実行しなければならない。

ドラゴンは魔法的生物である。彼らは多元宇宙(the multiverse)やイモータルの領域(the Immortal spheres)との間に太古からの謎の繋がりを持っている。数千年に渡る進化の間、ドラゴンは世界の神秘のパワーを引き出すことでその成竜としての形態を魔法的な力でより強力な種へと変化させ、その能力を次第に発展させてきた。この能力は主にヒット・ダイスに影響を与えるもので、従ってそのサイズやアーマー・クラス、移動速度等にも影響をもたらす。昇華の儀式によってドラゴンは知的知覚力やスペル・キャスティング能力をも強化することができる。このために、ドラゴンはしばしばこれを何よりも追求するという結果になる。ドラゴンが究極のモータル形態(D&Dダンジョン・マスター・コンパニオンの29〜31ページに記載されているヒュージ・ドラゴン)にまで到達した時、昇華の儀式に成功した際の残る唯一の効果がイモータル・ガーディアンになる可能性である。

ドラゴンの寿命はドラゴンの種によって様々である。特定のドラゴンの魔法の助け無しに生きられる寿命は表2に載せてある(雌ドラゴンの場合は寿命が10%(端数切捨て)だけ増加する)。その後、ドラゴンは老衰で死に、ドラゴン・ソウル(dragon soul)となる。

昇華の儀式

成熟したスモール・ドラゴンは早晩、この儀式について学ぶことになる。彼らはそれについて夢の中で見たり、古代の文書を発見したり、ひょっとすると他のクリーチャーから教わるかもしれない。ドラゴンの生は一連する五つのサイクルを経験し、この儀式で終わりを迎える。ドラゴンは再び昇華の儀式を試みる前に、5サイクルを経なければならない。ドラゴンが死ぬか、イモータル・ガーディアンになるまで絶えず続いて行く。

成熟したスモール・ドラゴンは常にこれらのサイクルを理解できるとは限らず、時には疑いを向けることすらある。しかし年齢と共に、そのサイクルは明らかとなって行く。各サイクルはドラゴンのヒット・ダイス当たり一ヶ月プラス1d6ヶ月の間続く。ただし最後のサイクルと儀式は別で、これはヒット・ダイス当たり1日プラス1d6日を要する。

富の蓄積: 最初のサイクルはドラゴンに物質的な富を集めさせる。ドラゴンは貴金属、宝石、装身具、その他の貴重な財宝を蓄える。成熟したばかりの若いドラゴンはコインや宝石の収集という形で富を蓄える。年老いたドラゴンは装身具、高価な芸術品、その他の珍品を好む。ドラゴンは次のサイクルに移る前に、少なくともヒット・ダイス当たり1,000gpを得なければならない。

交配や卵の孵化をする場合、それらは富の蓄積以前に行なわねばならないことに注意せよ。若いドラゴンが飛び去る瞬間に先立つ交配の開始から、2年プラス1d12ヶ月が経過していなければならない。その後、通常のサイクルが再開される。

魔法の探求: 第二のサイクルはドラゴンに魔法の探求をさせる。この目的のために、一つ以上のマジック・アイテムの獲得に挑戦することになる。若い成竜が単純な魔法の武器を捜し求めるのに対し、年老いたドラゴンはウィザードが使用するような、より神秘的なアイテムを好む。ドラゴンが老いれば老いるほど、捜し求めるアイテムや呪文は強力になって行く。ドラゴンが望んだものを手にすれば、このサイクルは決められた時間枠よりも早期に終わることもある。

パワーの探求: 第三のサイクルは昇華の儀式に取って最も重要なもののひとつである。それはドラゴンに霊的パワーを求めさせる。この目的のために、ドラゴンはテリトリーを確立する。これらは人間の国には影響を与えないが、物理的に国境と重なり合うことがあり得る。このサイクルの間、ドラゴンはそのようなテリトリーを確立するか、既存のテリトリーの境界を拡張しようとする。時にそれは、その土地に住む他のドラゴンを探し出して、挑戦することを意味する。ドラゴンがケイオティック同士か、異なるアライメントの場合には決闘は戦闘を意味し、ニュートラル・ドラゴン同士なら機知に関するゲームとなり、ローフル・ドラゴン同士の場合には相互協定となる。

敗北したドラゴンは対呪文セービング・スローを行なわねばならない。これに失敗した場合、そのドラゴンは事実上配下となり、勝利したドラゴンは主人となり、これは人間の封建制と非常によく似ている。この隷属によって主人は服従したドラゴンがどこにいようと、そのドラゴンからドラゴン・マイト(dragon might)と呼ばれる神秘の力を引き出すことができる。これはパワーのピラミッドを作り出す。(セービング・スローの存在が、弱いドラゴンが常に強いドラゴンの配下となるのを防いでいる。)この隷属は服従したドラゴンに精神的な面でも肉体的な面でも影響を及ぼさない。これは単に配下に対する支配の権威を主人に与えるだけでなく、昇華の儀式に対する霊的要素を主人にもたらす。どちらかのドラゴンが服従させられるか、服従しているドラゴンがどうにかして主人に打ち勝つことができた時のみ、この隷属を打ち破ることができる。主人を服従させることはそのドラゴン・マイトを増やす効果的な方法である。主人であるドラゴンが他者に服従した場合、その総ての配下も新たな主人のドラゴン・マイトの一部として数えられるからである。パワーのピラミッドの層の数に制限は無い。

知識の探求: 第四のサイクルはドラゴンに睡眠を強いる。少なくとも人類はそう信じている。ドラゴンは単に眠っているわけではない。彼らの肉体は休眠状態にありながら、そのソウルはアウター・プレーンを彷徨っているのである。若い成竜はこれを漠然とした夢や奇妙なビジョンとして知覚している。しかしながら年老いた成竜はこのトランスをより良く理解しており、そこから多くのことを学ぶことができる。この霊的放浪のサイクルによって、ドラゴンは昇華の儀式やイモータルの世界との関係に関する知識を増やせることもある。ドラゴンが重要な知識を獲得することを妨げるために、目覚めの時がくる前にドラゴンを目覚めさせると最も不機嫌な状態になる。起こされたドラゴンは非常に敵対的であろう。ドラゴンは目覚めると同時に次のサイクルに入る。

食事: 儀式以前に行なうべき五番目にして最後の探求はドラゴンに対するより基本的で直接的な必要性を満たすことである。数ヶ月に渡る長いトランスから目覚めた後、ドラゴンは飢えており、肉体的に脆弱な状態にある。非常に頻繁に、ドラゴンはその欲求が満たされるまで数日もしくは数週間食糧を腹一杯に詰め込む必要性を感じる。これはドラゴン、特にケイオティックなドラゴンに対して最も破壊的で危険な過程となる。ドラゴンが衰弱から回復したと感じると、その後昇華の儀式を開始しなければならないと感じることになる。

儀式: この時点でドラゴンは昇華の儀式を始める。ドラゴンの財宝、魔法、パワー、肉体的活力とを結び合わせるための神秘的な力を呼び起こしている数日の間、ドラゴンは苦痛にさいなまれる。この儀式の際中のドラゴンの邪魔をすると、その試みが台無しになってしまうので、大きな怒りを買うことになる。ドラゴンは非常な怒りを抱え、いかなるアライメントであろうと、この儀式に寄与した者総てを完全に滅ぼそうとする。

儀式はそれ自体で失敗する基本確率が90%ある。ドラゴンが以前の五つのサイクルで達成してきた業績によってこの確率は変動する。ドラゴンの財宝10,000gp毎に失敗の確率が1%だけ減少する(ただし100,000gpまで)。それを超えて蓄えられた財宝の100,000gp毎に1%だけ失敗確率が減少する。基本的にドラゴンはその財宝の価値を霊的パワーに変換する。

さらに10個のマイナーなマジック・アイテム毎に1%(「マイナー」であることはDMが判断する)、メジャーなマジック・アイテム一つにつき2%、アーティファクト一つにつき10%だけ失敗確率を減少できる(最大で合計50%分)。

それから、このドラゴンの支配下にあるドラゴンの100HD毎に1%だけ失敗確率が減少する。これには儀式を試みるドラゴンの支配下にあるパワーのピラミッドの総ての層(つまり臣下の臣下など)が含まれるべきである。

霊的な放浪の数ヶ月の間にどれほどうまく過ごせたかに応じて(早期に目覚めさせられた場合で無い限り)、さらに1-10%(1d10をロールする)だけ失敗確率が減少する。

それから、ドラゴンが雌であるなら失敗確率が2%減少し、彼女が一回交配しているなら4%、二回交配しているなら6%だけ減少する。雌ドラゴンはドラゴン種内の同世代の雄よりも屈強であることは周知の事実である。

ドラゴンのヒット・ダイスを失敗確率に加えること(ドラゴンが強ければ強いほど、自己を上達させるのが困難になって行く)。昇華の儀式の結果は以下ので与えられる。成功のためには、ドラゴンは最終的な失敗確率よりも高い出目をロールで出さなくてはならない。儀式の結果はどれだけ最終的な確率を上回ることができたかに依存する。

一旦儀式が成功したら、ドラゴンの実際の変化は1d6時間以内に起こる。この非常に壮観な変化はドラゴンにとっては大変な苦痛である。ドラゴンが複数のヒット・ダイスを得たり、次のサイズ・カテゴリーになることのできる充分な数のヒット・ダイスに達すれば(コンパニオン・セットのドラゴンに関する記述を見よ)、ドラゴンは文字通りその皮を脱ぐ。(例:15HDレッド・ドラゴンはラージ・ドラゴンと見なされる。追加ヒット・ダイスを得ると、このドラゴンはヒュージ・レッド・ドラゴンとなり、脱皮する。)この変化は大いに魔法的な性質を持つ。

儀式の直後、ドラゴンはその存在の新たなサイクルに入る。ドラゴンは儀式に失敗した後では、一生のそれ以外のときよりも配偶者を見付けようとする(そのドラゴンが以前に交配したことが無ければ、配偶者を見つける確率は10%。それ以外では1%の確立になる)。

表3でのダイスの出目において、ドラゴンが不死性を獲得すると示された場合、ドラゴンは対デス・レイSTを行なわねばならず、失敗すると最大ヒット・ダイスを持ったヒュージ・ドラゴンでない限り、その場で死亡する。ドラゴンがイモータル・ガーディアンになった場合、所持しているあらゆるアーティファクトと共に別のプレーンへと旅立つ。マジック・アイテムやその他の財宝を含む、残り総ての現世での所持品は儀式の間に消滅してしまう。

到来の予兆(Omens of Coming)

宇宙とドラゴンとの間には特別な関係があるために、昇華している間のドラゴンの巣の周りでは様々な出来事が起こり、周囲のコミュニティに多大な混乱を引き起こす。到来の予兆と呼ばれるこれらの出来事の種類はドラゴンのアライメントによって様々である。

ケイオティック・ドラゴン: スモール・ケイオティック・ドラゴンがラージ・ドラゴンになる時、暴風がその土地を襲い、大きな恐怖と甚大な被害をもたらす。ラージ・ケイオティック・ドラゴンがヒュージになる時には、壊滅的な地震がその土地を襲い、恐らくは火山が地中から姿を現して噴火することになるだろう。ケイオティック・ドラゴンが不死性へと昇華する際には、こうした徴候総てが発生する。さらに今やその魔法的束縛から解き放たれてそのイベントを熱烈に祝おうとするか、あるいは互いに戦いを始めようとする総てのケイオティック・ドラゴンが破壊と恐怖の波をその土地にもたらす。

ローフル・ドラゴン: スモール・ドラゴンがラージに成長する時、特別な豊作やその土地の貴族からの多大な慈善行為、邪悪なクリーチャーの逃避、その他の難問の解決などのたくさんの良い出来事がその土地に訪れる。ラージ・ドラゴンがヒュージになる際には、幸福や繁栄のオーラが数年間この土地を覆う。新たなるイモータルの昇華は善の力の永久的な聖域を作り出す。ドラゴンの巣は寺院となるかもしれず、あるいは少なくとも巡礼者が病を癒したり、世界に関して霊的に大きな理解を得ることができたりする奇蹟の場所となるだろう。

ニュートラル・ドラゴン: ニュートラル・ドラゴンの変化によって引き起こされる現象はローフルやケイオティックなものとは全く異なる。変化の範囲に制限されるにもかかわらず、これらの出来事は他のドラゴンの場合よりも捕らえにくいが劇的である。(適当であるならば)影響を受けた範囲でのドルイドの集会はこの出来事以前よりも遥かに頻繁になり、そこでドルイドは到来する変化やその神秘的意味についての関心を共有することになろう。

スモール・ニュートラル・ドラゴンがラージになる時、小規模でニュートラルな変化をもたらす。例えばその土地で野生動物や植物が次第に絶滅する一方、別の新しい生命がより優勢になって行く。あるいは小さな水源が干上がる一方、別の水源が別の場所で生まれる。または小さな森が次第に死滅し、不毛な土地が肥沃になるかもしれない。野生動物や風の奇妙な消失が一つの地域に影響を及ぼす一方で、別のことが新たに活発になるかもしれない(ある小さな富がそこで発見される)。変化は地域的な天候に影響する。等々。

ラージ・ドラゴンがヒュージになる際には、より徹底的な変化が発生し、特に魔法と時間の領域への影響が大きい。これには様々な強度のアンチマジック・エリアの発生や、時間の経過が遅延したり加速したりする地域、呪文詠唱が変化する(特定の呪文が禁じられたり、強化されたり、完全に変化する)地域、物理法則や魔法の法則が絶えず変化する場所などが含まれる。こうした土地はウィザードや魔力を持ったクリーチャーにとっての天国であり、そのような土地にはしばしば魔法のゲートや奇妙な性質の鉱物、予想できない現象が存在する。この土地は新たなヒュージ・ドラゴンによって守られることになろう。

不死性を獲得したニュートラル・ドラゴンは特に思考の領域に影響を及ぼす。哲学や宗教での大規模な変化が人々の間に発生するかもしれない。新たなアイディアによって人々は次第に古い価値観を拒絶するようになるだろう。例えば王の臣下の中に民主主義の考えが広がって行ったり、奴隷や低カーストが解放のために立ち上がったり、共和国の市民が帝政の創設を意図する英雄を支持したり、血に飢えた蛮族が平和や啓蒙や繁栄を求めたり、長年の平和主義者が無慈悲な略奪者になったりする。小国の場合、変化は最初半径1d20マイルの領域に発生する。大国の場合ではこれが二倍になり、大帝国では数倍になる。この発生は国境を横断し、境界の両側の人々に異なる方法で影響を及ぼす。影響を受けた土地が国土の60%か人口の60%に相当する場合、さらに国全体が1d6年間影響を受ける。そうでない場合、さらなる大事件(反乱、内戦、移民、宗教的迫害、犠牲の哲学の流行、新しい寺院や新しい州の創設など)に備えるべきであろう。

束縛の絆(Binding ties)

直接昇華の儀式に関係する以外にもドラゴンを束縛する絆がある。それは交配と血の絆である。

二体のドラゴンがつがいになる時には休戦が結ばれる。ケイオティック・ドラゴン同士は単なる忍耐でしかないが、ローフル・ドラゴンは真に永続する友情を感じる。つがいとなったドラゴンはドラゴン・マイトを獲得するために他方を支配しようと試みることはできない。本当に邪悪なクリーチャーが愚かなドラゴンとつがいになろうという意図を偽る際にこそ、交配の本当の危険が存在するのである。交配は巧妙な任務である!雌が妊娠するやいなや、休戦は終了する。

雌ドラゴンとその子供とを結んでいるのが血の絆である。母親は我が子に危害を加えることができず、その逆も同様である。このため、彼らは互いに支配権の確立を試みることができない。しかしながらこの制限は直接の母子を超えて伸びることはない(よって、孫はその危険を負う)。つがいになったドラゴン間の休戦の制限と、自分の子供に敵対する父親の危険性の両方の理由から、弱小のドラゴンは休戦の終了以前に頻繁に立ち去ることになる。雌ドラゴンは自分の子供に対して極度に所有欲が強く、ほとんどの場合彼らは弱小な雄を探す。

ドラゴンと不死性(Dragons and Immortality)

ドラゴンが不死性を獲得することなく死亡した場合、ドラゴン・ソウルとして生きて行く。通常ドラゴン・ソウルは彼らの聖地とされるプレーンへと帰還する。彼らはそこでイモータル・ドラゴンの従者か召使いとしてとどまる。

ドラゴン・ソウルは昇華の儀式や到来の予兆の助けとなる。彼らは生きているドラゴンには不可視かつ不可聴で、他のプレーンからやって来て、これらの幻想的な出来事の背後にある魔法やイベントを発生させるのである。ドラゴン・ソウルはドラゴン・マイトの獲得に必要となる束縛を可能にしてくれる存在である。その上ドラゴン・ソウルは生きているドラゴンに魔法のパワーを与えてくれる。

時として、ドラゴン・ソウルはイモータルの伝令として活動する。ある場合には、彼らは四体のドラゴン・ルーラー(マスターDM用ブックの28〜29ページを見よ)の内の一体のための特別な使命を担うことがある。彼らがよく働いた場合、ドラゴン・ソウルはプライム・プレーンに幼竜として転生することができ、新たな不死性獲得の機会を得ることができる。これらのソウルは再生の際に、他の世界や以前の生活の総ての記憶を失う。

不死性を獲得したドラゴンはガーディアン、すなわち三体の下位のドラゴン・ルーラーの内の一体の代理になる。もしこの三体のルーラーの内の一体がいつの日か滅びたら、最古にして最強のドラゴン・ガーディアンがその地位に就くことができる。ガーディアンは昇華の儀式の成否や、到来の予兆がどれほど劇的であるかを、生きているドラゴンが達成してきたことによって決定する。

三体のドラゴン・ルーラー(ムーン、サン、スター・ドラゴン)の各々はその教義の擁護者である。彼らはプライム・プレーンやアウター・プレーンにおける自身のドラゴン種が覇権を握れるように努力する。ザ・グレート・ワン(The Great One)は三者の理想が均衡を保っていることに関心を持ち、宇宙における他のイモータルの中でのドラゴン種の意見を代表している。ドラゴン種は力の領域(Spheres of Power)(物質、思考、時間、エネルギー、エントロピー)のいずれにも属していない。

ドラゴンが不死性を獲得し、プライム・プレーンで信奉者を獲得するというのは極めて稀なことである。この場合には、イモータル・ドラゴンは離脱者(Maverick)となる。これはザ・グレート・ワンが関与している限り、本当の意味での反逆者(renegade)(以下の章を見よ)ではないが、それでも永久にドラゴン種の中にある物事の大いなる霊的秩序から外れた存在(pariah)である。離脱者はガーディアンを呼び出すことも、他のルーラーのいかなる助力を引き出すこともできないが、一方でイモータルのハイエラルキーの中でのパワーに制限されることはない。万が一プライム・プレーン上で信奉者が全滅したら、離脱者はその活動を休止することになる。それぞれの離脱者は自分の教義として力の領域の一つを選択しなければならない。

最後に、プライム・プレーンにおける彼らの存在の中で、自発的に力の領域の一つに仕えることを選んだ、ドラゴンの中の反逆者がいる。彼らは反逆者となった瞬間から、昇華の儀式を執り行うことができなくなる。選択したパトロンのイモータルから呪文(恐らくはクレリック用)を授かることができる。反逆者は信奉者を獲得すれば離脱者となり、エントロピーの領域の信奉者を得た場合にはアンデッド・クリーチャー(「The Voyage of the Princess Ark」シリーズに登場するナイト・ドラゴン(Night Dragon)等)となり、それ以外の場合にはノウン・ワールドでの一生の終わりに消滅することになる。

ドラゴン・ソウルの諸数値は以下の通り:

ドラゴン・ソウル(Dragon soul)
アーマー・クラス:9
ヒット・ダイス:1-3*
移動:420' (140) 飛行
攻撃: なし
ダメージ: なし
攻撃回数: 0 (1-400)
セーブ: F20
士気: 6
宝のタイプ: Nil
インテリジェンス: 高い(High)
アライメント: いずれか
XP値: 50

ドラゴン・ソウルは死亡したドラゴンの単なる生命エネルギーであり、それぞれが自分のアライメントのドラゴン・ルーラーに仕えている。ドラゴン・ソウルは様々な色や形をしており、大きさも小さな林檎から大きな南瓜までのサイズを取り得る。ドラゴン・ソウルの外見は生前の色を基本とし、半透明な金色の光球や揺らめく赤い炎、パチパチと音を立てる青い稲妻の塊、脈打つ緑色の靄、渦巻く白い煙、陰鬱な影などの姿になり得る。

ドラゴン・ルーラーの領土でしかドラゴン・ソウルを見つけることはできない。彼らは物理的な攻撃も防御も行なわない。傷付けられた場合、彼らは最も近くにいるドラゴン・ガーディアンの元へと逃げ、攻撃を受けたことを報告する。ガーディアンによって守られている場合、たくさんのドラゴン・ソウルは恐るべき量の魔法のエネルギーを作り出して、7レベルまでのクレリック用かマジック・ユーザー用の呪文と同じ効果を生み出すことができる。この方法では、10体のソウル毎に1呪文レベルの働きをする。一旦呪文をかけると、ドラゴン・ソウルは退却しなければならず、さもなくば吸収されて死亡してしまう。ドラゴン・ソウルがこの方法による呪文の使用から回復するにはおよそ24時間が必要となる。

ドラゴン・ソウルはテレパシーによって意思の疎通を行なう。彼らはプライム・プレーンを調べて、そこへ呪文をかける能力を持つ。その第一の用途は生きているドラゴンの昇華の儀式や到来の予兆にパワーや効果を与えることである。さらにドラゴン・ソウルは生きているドラゴンの生命エネルギーを取って、主人の生命エネルギーに結び付けることもする。これによってドラゴン・マイトが生じるのである。第二の機能は呪文をかける必要のある生きているドラゴンにパワーを与えることである。そして最後の機能はドラゴン・ガーディアンとルーラーに安楽をもたらしたり、あるいは彼らの伝令や目と耳として働くことである。ドラゴン・ソウルはノウン・ワールドに送り返されるまでは、生前の記憶を保持している。

ドラゴン・ガーディアン

ドラゴン・ガーディアンは彼らの色と理想の代表者である。彼らは自分の種における最大の数値と能力を有し、最高のヒット・ポイントと呪文使用能力をも備えている。例えばレッド・ドラゴンが不死性を獲得したなら、160hpを持つ20HDのクリーチャーとなるわけである。ドラゴン・ガーディアンはかつての外見をとどめている一方、さらにその体を包むオーラを持っている。ガーディアンのオーラの外観は仕えているドラゴン・ソウルのそれに匹敵する。ドラゴン・ガーディアンは下位のドラゴン・ルーラーと同じ呪文に対する耐性を持ってる。

ドラゴン・ガーディアンはドラゴン・ソウルの面倒を見ており、生きているドラゴンの発展を促進するための努力を彼らに命じている。一体のドラゴン・ガーディアンは戦闘か、もしくはプライム・プレーンにおける主要な出来事に寄与するために、一日に1d4x100体のドラゴン・ソウルを召集することができる。彼らは自分達のプレーンやプライム・プレーンでの異変を自分のドラゴン・ルーラーに報告する。

大きな必要性が生じた場合、ドラゴン・ガーディアンはプライム・プレーンに送り込まれ、同じ教義のドラゴンの集会の中に特定のメッセージや予兆をもたらす。ドラゴン・ガーディアンはイモータルの伝令として相応しく、滅多にないプライム・プレーンでの出現の際には畏怖と尊敬の念をもって扱われる。

ポケット・ドラゴン

あるドラゴンはプライム・プレーンでの一生のうちにひどい過ちを犯すことがある。通常そのような判断上の過ちがドラゴンを反逆者にさせる。ドラゴン・ルーラーは時々ドラゴンにその行為の償いとドラゴンの生命についてのさらなる学習のための最後のチャンスを与えることがある。しばしばこれはドラゴンを転生させることとなる。以前の記憶をそのままに、ポケット・ドラゴンの幼竜へと。ドラゴンが転生の理由を学び、特別の任務を遂行したなら、死後ドラゴン・ソウルになることを許されるであろう。そうでなければ、ドラゴンの魂は永久に破壊されてしまう。

ポケット・ドラゴン: AC 8; HD 3*; MV 90'(30')/120'(40'); AT 1 かみつき; ダメージ 1-3 + 毒; NA 1-6 (2-12); セーブ MU3; ML 8; TT K, L; Int 4; AL N; XPV 50. サイズ: 3'. ポケット・ドラゴンはブレス・ウェポンを持たないが、その噛み付きによる毒によって目標はSTを行なわねばならず、失敗すると命中判定に-2(キュア・ディズィーズで打ち消すことができる)。AC9 Creature Catalogueの75ページ参照。

グラントリへの憎悪(The Glantrian abomination)

グラントリにはドラコマンサー(dracomancer)の学派が存在する(詳細はGAZ3 The Principalities of Glantriの71ページを参照せよ)。この設定をこの記事で与えられている提案と共に使用する場合、ドラゴンはグラントリのドラコマンサーに対して間違いなく憎悪を抱いているはずである。後者はドラゴンの性質や能力を真似ることのできる恐るべき魔法を操るのである。なお悪いことに、高レベルになると彼らはたくさんのドラゴンを制御でき、事実上ドラゴンはこれに抵抗したり反抗したりできない。ウィザードはドラゴン・ソウルからパワーを吸い取り、時にはドラコマンサーは彼らの生命エネルギーを完全に吸収してしまうこともある。

その上、ドラコマンサーのハイ・マスターは下位のドラゴン・ルーラーに挑戦して、これに取って代わることができるのである。その場合、ハイ・マスターは不死性を獲得することはなく、単に対応する教義のドラゴンを支配する能力を得るだけである。ドラゴン達はこの冒涜行為を嫌悪しているものの、軽蔑すべき主人に従う以外の選択肢はない。もちろんドラゴンは常に彼の命令に文字通り従い、しばしばメイレイの意味を曲解して、この人間の詐欺師を没落させようと全力を尽くす。ドラゴンの法によると、ドラコマンサーが下位のルーラーとしての己が力を乱用したときにザ・グレート・ワンだけが介入できる。

グラントリの魔術公( Wizard-Prince)であるJaggar von Drachenfels卿はスター・ドラゴンとなり、そのパワーの背後にある真実を発見した。彼は全ローフル・ドラゴンに対する支配権の主張を取り下げ、それと引き換えにザ・グレート・ワンによる赦免を得た。彼は今やドラゴン・ソウルを浪費しないために、ドラコマンシーの乱用を控えている。彼は現在、ドラゴンのパワーの誤用ではなく、ドラゴン種との親善を促進するために、サークル・オブ・ドラゴン・マスタリーを改良する計画に取り組んでいる。このため、ローフル・ドラゴンはハイ・マスターやその弟子達に対し、より敬意を表するようになった。ケイオティック・ドラゴンには同様のことが成り立たなかったため、改良案の結果、ドラコマンシーの三つの分派の間で大きな不和が生じた。

イモータル・ガーディアン・ドラゴンは目下、新たなスター・ドラゴンとなるべく、ザ・グレート・ワンの注視の下で競い合っている。様々な領域のイモータルは関心を持って事の次第を見守っている。

ドラコニック・プレーン

ドラゴンが自分達の霊的故郷であると主張するアウター・プレーンは、ほとんどが大気と雲に満ちた大きな球体を占める有限の次元である。その中心には黄金の太陽が輝き、総ての色のスペクトルを含む光線を放っている。球の外縁は水や鉱物、あるいは金属の物質でできた分厚い層で覆われている。プレーン全体に重力の影響があり、球の外部に向けて物体は「落ちて」いく。

プレーンは太陽から始まり外縁に向けて伸びている複数の有色の層に分かれている。例えばブルー・ドラゴンのソウルは彼らとそのガーディアンが住み処としている半固体の雲のある青い空の領域に住んでいる。レッド・ドラゴンは赤と琥珀色がその場のスペクトルの中で優勢となる、永劫の黄昏の領域を支配している。一つの層から別の層への変化は非常にゆっくりで、無限の色の組み合わせが存在し得る。色はそれぞれの領域のソウルのアライメントに対応する三つの領域に属しており、それぞれの領域は三体の下位のドラゴン・ルーラーの内の一体の権限の下に置かれている。シー・ドラゴンはこのプレーンの外縁にある水の層に住んでいる。

多くの場所では既知のドラゴンの種類とは今のところ関係のない色が支配的である。ドラゴン・ソウルはこれらの場所にも存在する。ザ・グレート・ワンはこれらのソウルをノウン・ワールドに送り込んで、まだプライム・プレーンには存在していない新しいドラゴンの種と色を作り出すことができる(例えばパープル、メタリック、もしくはミネラルの色をしたドラゴン)。

総ての種類のドラゴン・ソウルがザ・グレート・ドラゴンの治める場所である、プレーンの中心地に存在する。この場所はザ・グレート・ワンの意思を反映して作られた固形の光でできている。ザ・グレート・ワンはドラコニック・プレーンのサイズを調節して、ドラゴン・ソウルやガーディアンを収容するようにできる能力を持つ。一般にこれは近隣のイモータルの間に怒りと抵抗を生み出してしまう。生きているクリーチャーはいずれかのドラゴン・ルーラーがそう望んだ時だけ、このプレーンに入ることができる。

ドラゴンの政略(Dragon politics)

ノウン・ワールドにおけるドラゴンの政略の多くは第三のサイクルであるパワーの探求を中心としている。この時ドラゴンは下位のドラゴンに対する神秘的なパワーの獲得のために、自分のテリトリーの確立ないし拡張を図る。これは実際にドラゴンの王国を作り出す。そこでは「王」は他のあらゆる束縛に縛られることなく、ドラゴン・マイトを獲得する。より弱いドラゴンはその王国内に「支配地」を設け、さらに下位のドラゴンからパワーを引き出す。こうしたことがより下位でも繰り返されて行く。他のドラゴンが主人に束縛されたことをドラゴンは即座に知ることができるが、主人の特定まではできない。

家臣であるドラゴンは主人に精神的に支配されているわけではないことを覚えておくべきである。非常に強力なレッド・ドラゴンは様々な異なる種類のドラゴンを支配できるだろうし、その中には年若いゴールド・ドラゴンも含まれているだろう。これは邪悪だが強大な王に仕える不幸な人間の騎士が存在するのと全く同様である。この騎士は自由に個人的決定を下すことはできても、その成り行きはしばしば王に従うことになる。大いなるパワーを得た後、ゴールド・ドラゴンはその主人に挑戦することができるだろうし、恐らくはこれを倒すことができるだろう。これに失敗した場合、主人はより忠実な臣下とその更に下位の家来に命じて、この反逆者と恐らくいるであろうその臣下とを探し出して殺させることだろう。当然ながら、そこで生まれたのと種族的嗜好からの両方の理由で、もしくは単に非常に憎い種類のドラゴンに屈しなければならないような状況を避けるために、同種のドラゴンは同じ地域に住む傾向がある。しかしながらこの規則にも地方的例外がある。ドラゴン間の政略がしばしば個人的性癖によって失敗に終わることがあるということに注意すべきである。ドラゴンは極めて知的な生き物ではあるが、しばしば問題のある性格や不安定な精神といった形のアキレスの踵を抱えており、それが時折彼らに過ちを犯させる(ドラゴンは今まで決してその偉大なウィズダムで有名になることがなかった)。だがこうした欠点はプレイヤーキャラクターにとって容易に分かるものであってはならない。

ドラゴンは時折その地方の危険を話し合ったり、ドラゴン・マイトを誇示することで同種内での地位を得るために集会を催す。新たな主人がその土地でのパワーを高めた場合には、彼らは常に集合する。時々彼らは霊的放浪の間に受けた昇華の儀式や予兆、兆候に関する知識を共有する。通常、集会は同じアライメントのドラゴンで行なわれ、極めて稀なことではあるが同一の主人を頂くドラゴンでも行なわれることがある。ドラゴンの方によれば、集合の間とその前後数日間は常に休戦が発効する。

(D&Dゲームのドラゴンとそのルーラーに関するさらなる情報は、DRAGON issue #158の「The Mightiest of Dragons」の記事を参照せよ。この場で記述されたドラゴン・ソウルはここに挙げた記事に登場するドラゴン・スピリットと同様の存在である。それぞれがドラゴンのホーム・プレーンに存在すると考えることができる。)

表1
若いドラゴンの年齢別表

孵化したて 一歳 五歳 十歳
アーマー・クラス 9 8 7 6
ヒット・ダイス 1/2 1 2 3
移動 60'(20') 90'(30') 90'(30') 90'(30')
    飛行 n/a 150'(50') 180'(60') 210'(70')
攻撃 1 つめ 2 つめ/1 かむ 2 つめ/1 かむ 2 つめ/1 かむ
ダメージ 1 ポイント 2d4 each/1 2d6 each/1d8 2d8 each/1d10
ブレス・ウェポン なし 1/日 2/日 3/日
セーブ NM ファイター 1 ファイター 2 ファイター 3
士気 3 4 5 6
宝のタイプ Nil U V A

表2
魔法による助け無しでのドラゴンの寿命

寿命
ホワイト 1d20*6
ブラック 2d12*7
グリーン 3d10*8
ブルー 4d8*9
レッド 3d12*10
ゴールド 2d20*11

表3
昇華の儀式の結果

失敗確率を上回った量 影響
1-10% ドラゴンは1HDを得る。
11-20% ドラゴンは1HDと会話の能力を得る。*
21-30% ドラゴンは2HDを得る。
31-40% ドラゴンは3HDと会話の能力を得る。*
41-50% ドラゴンは3HDを得る。
51-99% ドラゴンは3HDを獲得し、次の儀式の際にこの表でのロールに+10%を得る。
100%+ ドラゴンはイモータル・ドラゴン・ガーディアンになる。**

* ドラゴンが既にこの能力を持っているなら、余分に1HDを得る。この表は、会話できるドラゴンが必ずしも呪文を唱えることができるわけではないことを仮定している(D&Dベーシック・セットでは逆のことは起こり得る)。

** このことは、ドラゴンが失敗確率をゼロより下に減らさなければならないことを意味している。ヒュージ・ドラゴンだけがイモータル・ドラゴン・ガーディアンになることができる。それ以外のドラゴンでは、99%として扱うこと(「儀式」の項を参照)。